SQLite Integration(ja)

Last updated May 02, 2014 JST
English version is available in SQLite Integration

中小規模ウェブサイト構築のために

SQLite Integration のサイトにようこそ。SQLite Integrationは、SQLiteWordPressを運用できるようにするプラグインです。小規模、中規模のウェブサイトに最適です。

マルチサイトでの運用もテストしてきましたが、特に問題はないようです。膨大なトラフィックになったときのテストはできていません。マルチサイトでは、ユーティリティのページを見るのに、manage_network_options 権限が必要です。プラグインを有効化してみてください。

目次

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現在のステータス

バージョン1.6.1 が利用できます。WordPress Pluginからダウンロードできます。WordPress 3.9 について、下の環境でインストールテストを行いました。

以下のドキュメントと実際の動作で違う部分があれば、ドキュメントか実装のどちらかが間違っています。誤りを発見した場合には、お知らせください。

OS サーバ PHPバージョン PHP動作モード SQLiteバージョン 備考
Debian 7.1 (wheezy) Apache 2.2.22 PHP 5.4.4 CGI/FastCGI, suPHP 3.7.13 ローカルサーバ
FreeBSD 9.1-RELEASE-p9 Apache 2.2.25 PHP 5.4.11 CGI/FastCGI 3.7.7.1 「さくらインターネット」です
Windows 7 Apache 2.4.4 PHP 5.5.3 Apache module 3.7.7.1 XAMPPです

免責

利用規約をご覧ください。

WordPress.org は SQLite をサポートしていません。ですから、フォーラムに投稿をしても、回答を得られる機会はほとんどないかもしれません。プラグインのサポート・フォーラムの方に投稿してください(基本は英語ですが、日本語を禁じる規則はありません(*1))。ここに書いてあることがよくわからない場合は、MySQL が使えるサーバを契約することを(*2)、強くお勧めします。他には、次のようなことが考えられます。

  1. と思っていたら、英語以外の言語を使うと、モデレータから注意が入るようです。日本語の場合は、日本語フォーラムでお願いします。
  2. これが一番簡単な方法です。
  3. これが二番目に簡単な方法です。
  4. 三番目に簡単かどうかはわかりません。SQLite で運用することができます。

必要要件

基本的には、WordPress の要件を満たせれば十分です。

  • PHP 5.2.4 以上。5.3 以上を推奨
  • PDO ライブラリ
  • PDO sqlite ドライバ

インストール

用意するもの

  • WordPress のアーカイブ 最新版の WordPress を使ってください。古いバージョンはサポートしません。
  • このプラグインのアーカイブ 最新版を使ってください。古いバージョンのバグが修正されています。
  • テキストエディタ
    WordPress 日本語版を使い、Windows の notepad.exe を使ってファイルを編集する場合は、"//" で始まる行と、"/*" と "*/" の間にある日本語を全て削除して、保存するときに、文字コード ANSI を選択してください。
  • FTP クライアント
    Filezilla Clientがお勧めです。

準備(基本的な設定)

FTP でサーバにアクセスする場合

以下の手順で、準備します。

  1. WordPress 本体と SQLite Integration のアーカイブをダウンロードし、展開します。
  2. wordpress/wp-content/plugins/ ディレクトリに sqlite-integration をフォルダごと移動します。
  3. sqlite-integration フォルダの中にある db.php を、wp-conent フォルダにコピーします。ディレクトリの構成は、下のようになります。
    • wordpress
      • wp-admin
      • wp-content
        • languages
        • plugins
          • akismet
          • sqlite-integration
        • themes
        • upgrade
        • uploads
        • db.php
        • index.php
      • wp-includes
      • wp-config-sample.php
  4. wordpress/wp-config-sample.php を wp-config.php にリネームし、内容を編集します。wp-config.php の編集場所は、下の部分だけです。 認証用ユニークキーは、コメント部分にあるように、https://api.wordpress/secret-key/1.1/salt にブラウザでアクセスしたときに表示されたものを貼り付けすれば終了です。テーブルの接頭辞は変更しなくてもかまいません。他の部分は必要に応じて編集してください。

編集が終わったら、FTP クライアントを使って、WordPress のフォルダをまるごとサーバにアップロードします。wordpress フォルダの名前は自由に変更してかまいません。また、サーバのルートにインストールしたい場合は、wordpress フォルダの内容を全てルート・ディレクトリにアップロードします。

shell が使える場合

shell でログインできるサーバなら、サーバ側だけで準備を完了することができます。下は "userdir/www/wordpress" あるいは、"userdir/public_html/wordpress" に配置する例です。

$ curl -O http://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz
$ curl -O http://downloads.wordpress.org/plugin/sqlite-integration.1.5.zip
$ cd (www|public_html|etc...)
$ tar zxvf ../latest-ja.tar.gz
$ cd wordpress/wp-content/plugins
$ gunzip ../../../../sqlite-integration.1.5.zip
$ mv sqlite-integration/db.php ../
$ cd ../../
$ mv wp-config-sample.php wp-config.php
$ (vim|emacs) wp-config.php

編集する場所は上と同じです。vim や emacs には、外部コマンドの出力をバッファに追加する機能がありますから、認証キーの設定にはそれを使うとよいでしょう。上の例では、wordpress フォルダをそのまま使っていますが、自由に変更してかまいません。ルートに配置したい場合は、wordpress フォルダの内容を全てルート・ディレクトリに移動します。

5 分でインストールする方法

どこから計算して 5 分かはわかりませんが、ここからの作業は、5 分もかかりません。

  1. WordPress を設置したサーバのディレクトリにブラウザでアクセスします。
  2. インストール画面が表示されるので、ブログ名その他必要な項目を入力します。
  3. インストールボタンをクリックします。

お疲れさまでした。ブログをお楽しみください。

オプション設定

デフォルトの設定とは別な使い方をすることができます。

MySQL と併用したい場合

MySQL と SQLite を併用することができます。wp-config.php の中に、次の行を追加してください。

もちろん、これだけではだめで、データベースサーバ、ユーザ名、パスワードなどを適切に設定しておく必要があります。通常のインストールドキュメントを参照してください。

上の設定をして、ブラウザでサイトを表示しようとすると、再びインストール画面になりますので、もう一度インストールを実行してください。もうおわかりだと思いますが、データベースの内容は引き継がれませんので、ご注意ください。また、パッチをあてたプラグインは、SQLite Integration がないと動作しなくなっているものがほとんどなので、併用はできないと思ってください。

設定を元に戻したいときは、同じ行を下のように変えるか、この行自体を削除すれば、SQLite を使うようになります。

データベースファイルの場所や名前を変えたい場合

SQLite Integration はデフォルトで、"wp-content/database/"というディレクトリを作り、そこに".ht.sqlite"という名前でデータベースファイルを作ります。これを、wp-config.php の設定で変更することができます。ディレクトリを変更したい場合は、次の行を追加します。

データベースファイル名を変えたい場合は、次の行を追加します。

どちらか一つだけを変更することもできますし、両方を変更することもできます。

注意事項

インストールで問題になるところはほとんどないと思いますが、テストしているのが、Apache だけなので、他のウェブサーバではどうなるのか確認できません。動いた、動かないなどの情報がありましたら、お知らせください。

PHP の動作モードや権限によって、不具合が発生するかもしれません。データベースを置くディレクトリのパーミッションは、デフォルトで 0707 となるようにしてあるので、Apache の権限で動作していてもインストールは終了すると思いますが、これも親ディレクトリの設定によります。もし、不具合があるようなら、お知らせください。また、このパーミッションが気になる方は、手動で変更するようにお願いします。PHP が suEXEC されているなら、0600 でも動作するはずです。

*
*  *

プラグインの概要

少しテクニカルな話題です。理解できなくても問題ありません。

基本的な考え方と制限事項

SQLite Integration はラッパプログラムです。次のように動作します。

  1. WordPress から MySQL に発行される SQL ステートメントをインターセプトします。
  2. それを書き換えて SQLite が処理できる形にします。
  3. SQLite に実行してもらいます。
  4. 戻ってきた結果を受け取り、必要があれば、それをフォーマットし直して MySQL が返す形式に変えます。
  5. 結果を WordPress に返します。

このプラグインは、ひらすらこれを繰り返すだけの、単純なプログラムです。WordPress 自体は必要なデータが返ってくれば、問題なく動作することができます。

基本的には、MySQL と SQLite は同じ機能をもっています。でも、MySQL と SQLite は全く別のものでもあります。一方は大きなシステムであって、拡張機能をたくさんもっていますが、他方はとても小さくて、拡張機能はほとんどありません。MySQL ができることをすべて SQLite ができるとは限らないのです。だから、書き換えが必要なときもあるし、必要ないときもあります。

SQLite Integration は、この差異を吸収して、別のレイヤを提供するというものではありません。WordPress が SQL ステートメントを作る段階でオーバーライドできれば、もっと安全に、もっと速く動作させることができますが、残念ながら、WordPress のデータベース操作は、はそうした API を提供できるほど抽象化されていません。SQLite Integration は、PHP の正規表現と代替関数によって、既に完成した SQL ステートメントを書き換えるだけです。また、PHP はネイティブなライブラリ関数をオーバーライドすることを許さないため、データベースにアクセスする全てのメソッドをインターセプトすることもできません。幸い、WordPress 本体はそうした関数を直接使うことは少ないので、対応ができますが、少なからずのプラグインが WordPress の API を使わず、ネイティブな関数を好んで使います。残念ながら、それら全てに対応することはできませんし、全てのプラグインをテストすることもできません。

プラグインについては、後のパートで触れますが、その他のプラグインで不具合があるようなら、サポート・フォーラム(*1)で質問するか、このサイトでコメントしてみてください。対策を提示したり、SQLite Integration で対応できる保証はありませんが、ユーザの報告や提案によっていくつかの改良ができたことは確かです。要望や提案も歓迎します。

  1. 上でも述べたように、日本語で質問すると、日本語のフォーラムに行くようにモデレータから注意されるようです。日本語での質問は、日本語フォーラムを利用し、SQLite Integration のタグを打ってください。こちらは常時見ているわけではないので、反応が遅くなるかもしれませんが、スレッドを見つけたら、できるだけお答えするようにします。

WordPress のデータベースについて

PHP 5.5.0 では、MySQL ライブラリが非推奨になりました。現状、代替ライブラリとしては MySQLi か PDO が考えられます。

Subversion リポジトリを見る限りでは、WordPress は、次期バージョンでもこれまで同様、MySQL ライブラリを使い続けるようです。PHP 5.5.0 でもエラーが出ないように、E_DEPRECATED エラーを抑制するようにしています。いずれ MySQLi か PDO かどちらかを採用せざるを得ない時が来るはずですが、どうなるかはまったくわかりません。こうしたライブラリを試みているプラグインがあります。WP DB DriverMySQLi database layerです。前者は PDO ライブラリを使い、後者は MySQLi ライブラリを使っています。

「MySQLi というモダンなライブラリがあるのに、なぜ WordPress は MySQL ライブラリを使い続けるのか」という意見が時々フォーラムに寄せられることがあります。MySQLi の方が「速い」と誤解している人もいるとはいえ、確かに、プログラムで明示的トランザクションが使えたり、新しい MySQL の機能が使えたりするだけでも、移行する価値はあると思います。しかし、そんなことはコアの開発者にだってわかっているはずで、すぐに移行しないのにはそれなりの理由があるはずです。

WordPress は、どちらかというと、保守的なシステムです。また、メンテナンス方針も超がつくくらい保守的です。これまでにあった比較的大きな変更の一つで、データベースに関係するものに、マルチサイトのサポートがありましが、通常の使い方をしているユーザがその変更を意識する必要はありませんでした。しかし、MySQLi や PDO の採用は、膨大な数のプラグインやテーマに影響を与える可能性があります。WordPress の API ではなくて、MySQL ライブラリを独自で使っているものが多数存在するからです。コアだけの変更で済むのなら、それほどの困難はないはずですが、開発者たちは、そうしたプラグインやテーマが以降に追随できるかどうかを見ているのでしょう。

将来、WordPress の採用するライブラリがどうなるかによって、SQLite Integration がそのままでは動作しなくなる場合が考えられます。できるだけ最新バージョンに追随する予定ですが、リリースまでに修正が間に合わないときは、このサイトでアナウンスするようにします。

プラグインの互換性と非互換性

現在、不具合があって修正が必要、あるいは使えないことが判明しているプラグインは下のとおりです。

プラグイン名 互換性 原因 回避策
Optimize Database after Deleting Revisions 使えない MySQL関数 コードの書き換え
W3 Total Cache 使えない db.phpファイル競合 なし
DB Cache Reloaded Fix 使えない db.phpファイル競合 なし
HyperDB 使えない db.phpファイル競合 なし
Google XML Sitemaps 使える MySQL関数 コード書き換え(*1)
Camera slideshow 使える MySQL関数 コード書き換え
Wysija Newsletters 使える MySQL関数/カラム名/SQL コード書き換え
Yet Another Related Posts Plugin 使えない FULLTEXTインデックス なし
Better Related Posts 使えない FULLTEXTインデックス なし
NextGen Gallery 使える MySQL関数 コード書き換え
NewStatPress 使える MySQL関数 コード書き換え
WordPress Popular Posts 使える SQL ステートメント コード書き換え
  1. ベータバージョンでは書き換えなしでちゃんと動作します(現在のバージョンナンバー: 4.0beta11)。ベータ版では、その他、マルチサイト対応、多言語対応がなされています。Google (XML) Sitemaps Generator for WordPressを参照。

パッチファイル

パッチファイルとは、もとのソース・コードと書き換えたコードの差分を集めたものを言います。これを"patch"コマンドでもとのコードに適用すると、自動的に書き換えが終了します。

書き換えをしないと SQLite で使えないプラグインのパッチファイルをいくつか提供します。Plugin Pageからダウンロードしてください。ただし、次の制限があります。

  1. パッチをあててしまうと、プラグインの作者(たち)からのサポートは受けられないものと考えてください。フォーラムでの質問はしない方がいいでしょう。パッチをあてたプラグインがどのように動作するか、あなた以外にはだれもわからないからです。
  2. パッチファイルとパッチをあてたプラグインについては、何も保証しません。
  3. パッチファイルが常に最新のプラグインに追随する保証はありません。

マイクロソフトのWindowsをお使いの方は、システムに"patch"コマンドがありません。Windows用のバイナリがPatch for Windows(*1)で入手できます。しかし、Windows Vista 以降の環境では、OS のユーザ・アカウント・コントロール(UAC)に引っかかって、起動のたびに警告を受けます。これを回避するには、実行ファイルに manifest を埋め込む必要があります。Using “patch” from the GnuWin32 project on Windows 7をご覧ください。

manifest を埋め込むには、Windows Development Kit(SDK) に付属の mt.exe が必要になりますが、そのためだけに SDK をインストールする大袈裟すぎるので、埋め込んだものを作りました。必要なら、ここからダウンロードしてください。パッチファイルの改行コードが UNIX フォーマット(LF)になっていると、異常終了します。Windows の改行コード(CR+LF)に変換してからお使いください。

パッチファイルは次のように適用します。

> patch -p1 < path/file.patch

もしgitをお持ちなら、gitコマンドを使うことができます。

> git apply path/file.patch

もしEclipseをお持ちなら、パッチを適用するのにも使えます。

  1. コンテクスト・メニュー » チーム » パッチを適用
  2. ファイル選択を選び、検索ボタンをクリック。パッチファイルを選択して、次へ>をクリック
  3. プラグインフォルダを選択して、次へ>をクリック
  4. ファイルの内容をチェックして、終了をクリック

コマンドラインでの操作なので、少し敷居が高くなります。SQLite Integration のアーカイブには、サーバでパッチをあてるユーティリティを入れました。WordPress のインストールが済んだら、SQLite Integration を有効化して「パッチをあてる」のページをご覧ください。

パッチファイルの作り方

自分でパッチファイルを作ることもできます。作るときには、まずローカルの環境で十分テストをして、PHPエラーやNoticeが出ないことを確認してください(error_reposrting(E_ALL)を設定するとよい)。アーカイブに付属のユーティリティを使うには、パッチファイルの名前を次のようにつけてください。

  • プラグインのディレクトリ名で始まるようにします(プラグインの名前ではありません)。
  • ディレクトリ名の後にアンダースコアとプラグインのバージョン番号をつけてください。
  • 拡張子は.patchを使ってください。
  • diffは"-Naur"オプションを使ってください。

たとえば、"Debug Bar"のパッチファイルを作るとすると(実際には必要ありません)、"debug-bar_0.8.patch"のようになります。スクリプトは"debug-bar"を対象のディレクトリとして、"0.8"を対象のバージョンとして解釈します。バージョン番号が一致しないと、スクリプトはエラー・メッセージを出し、コマンドを実行せずに終了します。ファイル名がこの通りでないとスクリプトは実行をしません。

パッチファイルについての注意: 素性のあやしいファイルの場合は、その内容をチェックしてください。作成者がひそかに悪意のあるコードを忍び込ませると、プラグインがそれを実行することになります。あなたのサイトやサーバが被害を受けるかもしれません。損害が出ても、それに対する補償はいたしません。よくわからない場合は、代替プラグインを検討してください。リスクを覚悟でお願いします。

代替プラグイン

この表は、非互換のプラグインと似た機能を提供するプラグインのリストです。推奨しているわけではありません。実際には、私はほとんど使っていません。ご自分でお試しください。もっとよい選択肢があるなら、お知らせください。

プラグイン 代替プラグイン
Yet Another Related Posts Plugin Related Posts, WordPress Related Postsなど
Better Related Posts Related Posts, WordPress Related Postsなど
W3 Total Cache WP Super Cache, Quick Cacheなど
DB Cache Reloaded Fix WP Super Cache, Quick Cacheなど
HyperDB WP Super Cache, Quick Cacheなど

PDO for WordPress ユーザのために

PDO for WordPress をお使いの場合は、データベースに wp_commentmeta テーブルが存在しないはずです。このため、WordPress に付属の Akismet プラグインがうまく動作しません。まずは、このテーブルを作成する必要がありますが、データベースを直接操作しなければならないので、慣れない方のために、PHP スクリプトを書きました。下のコードをファイルに保存し、WordPress がインストールされているディレクトリに置いて、ブラウザでアクセスしてください。WordPress の関数は使わず、PDO ライブラリだけで動作します。また、データベースの位置は固定のはずですから、そのままで動作するはずです。

すでに wp_commentmeta テーブルが存在する場合には、何もせずに終了します。成功のメッセージが出力されたら、このファイルは削除しておいてください。

テーブルができたら、次の操作を行ってください。

  1. 古い WordPress のデータをエクスポートする。
  2. 最新の WordPress を SQLite Integration でインストールする(現在サーバにある WordPress をそのまま利用することができます)。
  3. WordPress Importer をインストールして、古いデータをインポートする。

何らかの理由で(エクスポートやインポートが失敗するなど)これができない場合は、次善の策として、下のやりかたが使えます。

  1. wp-content/database/MyBlog.sqlite と wp-content/db.php をバックアップします。
  2. SQLite Integration をインストールします。FTP でも、管理パネルからでもかまいません。
  3. wp-config.php を開いて、次の行を追加します。
  4. wp-content/db.php を、SQLite Integration に付属の db.php で上書きします。

API リファレンス

準備中です。次回のリリースと同時に公開します。

付録1: 先行者の短い歴史

"PDO for WordPress" という WordPress プラグインがあります。このおかげで、私たちは、MySQL 以外のデータベースをサポートしない WodPress を SQLite で使うことができました。今でもこのプラグインのアーカイブをダウンロードして、そのコードを見ることができます。それを見ると、作者の Justin Adie の抱いていた意図と願いを知ることができます。

Justin は、WordPress でウェブサイトを作るのに、だれもが自分の気に入ったデータベースが使えることを望んだのでした。彼は、PHP のPDOライブラリを知り(*1)、それが1つのインターフェイスでたくさんのデータベースを扱うチャンスを与えてくれるように思えたようです。彼はドキュメントを読み(*2)、コードを書き始め、それを公開しました。が、残念なことに、私たちにはわからない何らかの理由で、彼はプロジェクトを断念したようです。彼のプラグインはもう2年以上新たなアップデートがありません。もちろん、ソフトウェアを開発したり、開発を止めたりする自由はだれにでもあります。

そして、現在、一握りのコードが残されています。ささやかではあるけれども、まぎれもない賜物です。

ウェブを検索すると、WordPress で PDO を使うアイディアについての情報をいくつか見ることができます。たとえば、WordPress の PDO 化と SQLite 対応(挑戦編)(2006-03-14)といったページがあります。jpadie と名乗る人物が、PDO を使って SQLite のドラバを書いたよ、とのコメントを寄せていますが(2007-11-13)、この jpadie とは Justin 本人のことにほかなりません。PHP が PDO ライブラリのサポートを始めた時、同じように未来の可能性を感じたプログラマたちがいたということのようです。Justin がそうなってほしいと願った状況は、Drupalのような CMS が実現しています。Drupal は PDO ライブラリを基底として、MySQL はもちろん、PostgreSQL、SQLite、Oracle、MS SQL Server などもサポートしています。一方、WordPress は、注(2)で述べた議論の結果、MySQL だけでの開発を続けています。

私が Justin の試みを知ったのは、2012 年でした。レンタルサーバ会社「さくらインターネット」が、最低料金のプランでもPHPを使えるようにすると発表したので、MySQL や PostgreSQL のないサーバで使える CMS を探していたところでした。WordPress のことは以前から知っていて、いくつかウェブサイトを作ったこともありました。WordPress が DrupalJoomla! にくらべて、簡単にインストールできて、すぐに使えるというのは事実ですが、最大の弱点の一つは MySQL だけしか使えないことだと思っていました。

さて、PDO for WordPressを最初に使ってみましたが、最新版の WordPress ではインストールできませんでした。もっと古いバージョンでインストールして、最新版にアップグレードするというのはできるのですが、データベースをチェックしてみると、テーブルが1つ(prefix_commentmeta)できていませんでした。また、データベースにテーブルを作るプラグインが有効化に失敗したり、うまく動作しませんでした。エラーメッセージを出すものもあるし、そうでないものもあります。多くのブログ運営者が同じ不具合を報告し、同じ回避策を提案していて、正しいものもあるし、間違ったものもありました。でも、なぜ最新版の WordPress でのインストールが失敗するのかを報告している人は一人もいませんでした。

だから、私は PDO for WordPress の関連ドキュメントとコードを読み始めました。同時に Drupal をサーバにインストールして—いくつかの修正が必要でしたが、完璧に動作しました—、そのデータベース操作のコードを読みました。Drupal はデータベース操作に PDO ライブラリを使っていたからです。

わかる限りでいうと、PDO for WordPress の不具合にはもっともな理由があります。単純に言うと、古くなってしまったということです。メンテナンスされなかった2年の間に、WordPress 本体が大きく変わっています。

  1. まず、インストール・プロセスに変更がありました。
  2. 次に、WordPressは、新たにマルチサイトのサポートを始めました。これによって、テーブルのスキーマ定義とその操作が変わっています。
  3. 同時に、MySQL 用の SQL ステートメントが新たに要求されるようになりました。

PDO for WordPress はこれらに対応できていませんでした。多くのメンテナンスされていないソフトウェアが辿る道です。これはほぼ不可避の事実です(*3)。ある意味では、現存のソフトウェアは全て生き残りです。でも、だれでも知っているように、生き残ることがフリー・ソフトウェアの目的ではなくて、コミュニティに利益をもたらすことが目的です。

私はPDO for WordPress を修正し始めました。途中で、SQLite 以外のデータベースをサポートしているコードを削除することに決めました。MySQL を使うのに、ラッパプログラムなど必要としません。PostgreSQL には、別のプラグインがあります。Oracle や MS SQL Server は、SQLite より MySQL にずっと近いデータベースですが、WordPress ユーザの多くは、そういったデータベースが使えるサーバは使っていないようです。こうしたことは、私が原作者 Justin の最初の意図を放棄するということを意味します。だから、私はプラグインの名前を変更し、新たにリリースすることにしました。

  1. マニュアルでは「実験的な実装である」との注意書きがありました。現在では「実験的な実装」という文はなくなっているようです。なお、マニュアルは当初から一貫して「データベースを抽象化するものではなく、データアクセスの抽象レイヤを提供する」のがPDOライブラリであると言っています。さらに、現時点では、MySQL ライブラリが 5.5.0 では非推奨となり、MySQLi または PDO ライブラリに移行することが推奨されています。
  2. readme.txtにはCodexのUsing Alternative Databasesへの言及があります(日本語訳)。また、フォーラムでの議論PostgreSQL(英文のみ)もあります。rather curious氏がJustinと同一人物かどうかはわかりませんが。
    9年前の議論ですから、ぎりぎり PHP 5.0.0 が使えるか使えないかくらいです。データベースの抽象化を WordPress 自体が行うか、ADOdb や Pear DB を使か、というような内容になっています。今となっては、意味のない議論ですが、当時の様子を伺い知ることができます。PHP5.0.0のリリースは2004年7月、JustinがPDO for WordPressを最初にリリースしたのは2007年11月のようです。
  3. ウェブページではこれを PDO for WordPress の「バグ」と呼んでいる方もいらっしゃいますが、原作者の名誉のために言っておくと、多くの場合、プログラミング・エラーによる「バグ」といったものではありません。WordPress.org がサポートしないことをしているわけですから、やっていることが愚かだというなら、その通りだと答えなければなりませんが。

付録2: 寄付について

Readme Validatorを使って、readme.txtのチェックを行うと、donationリンクがない、と注意されます。日本では、法律によって、銀行ではないPaypalや類似のシステムを使っての個人間での寄付行為が禁止されています。その法律によると、ユーザから金銭を受け取るには、何かを売らなければなりません。物であろうとソースコードであろうとある種のサービスであろうと、とにかく売買をしなければなりません。

私はソフトウェアを売っているわけではないので、寄付ボタンはありません。それでも寄付をしたいなら、小切手か仕事をください。 🙂 ありがとうございました。

19 thoughts on “SQLite Integration(ja)

  1. nyankichi

    SQLite integrationの提供感謝しております。

    WordPress4.4から動かない部分がありましたのでご連絡させていただきました。
    記事の追加、コメントは問題ないようですが、
    Wordpressの設定部分にて変更が出来なくなっている部分があるようです。

    変更できないのを確認した項目は、
    設定->ディスカッション->コメント表示条件
    の部分で、チェック有を無しにした場合に発生するようです。

    WordPress4.3.1では、上記設定変更も可能です。
    このため、Wordpress4.4で設定部分の変更が入ったのではないかと思われます。

    動作確認は、以下で行いました。
    xampp 1.8.3
    php 5.5.15
    SQLite3
    SQLite Library 3.8.43

    Reply
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  12. Daisuke Takahashi

    現時点では英語版のプラグインサポートフォーラムに日本語で投稿しても、特に問題はないようです。英語版のモデレータさんによると、”Posting to these forums in Japanese is not forbidden.”で、”posting in the Japanese language forum may be more productive.”とのことです。

    Reply
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  18. Pingback: WordPressをMySQLデータベース不要で使えるようにするプラグイン「SQLite Integration」

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